2015年2月22日日曜日

KOBE 市民とNGO フォーラム2015 宣言

「ありがとうKOBE」と心から思えたのは、淡河の親方と、20年前のボランティアの皆さんと、以下のような文章を紡ぎだしてくれた若者たちのおかげです。

大阪で、この貴重な種を大事に育てたいと思います。


KOBE 市民とNGO フォーラム2015 宣言
 
阪神・淡路大震災から20 年を迎えた2015 年1 月24 日、現在20 代前後の若者と当時20 代前後
だった若者、そして今は50 代、60 代、70 代になった世代を超えた人たちが、被災地KOBE に集
まった。震災を経験していない高校生や震災を知らない人たちも参加し、東日本大震災での被災者や支援者も駆けつけた。

私たちは阪神・淡路大震災から20 年の歩みを振り返り、震災と復興過程で得た経験や教訓が、
その後の被災地に、あるいは日常の社会に活かされてきたのかを語り合った。

24 日のフォーラムとその取りまとめの討議を含め延べ8 日間にわたる議論をとおして「次世代に
何を、どのように伝えるのかという一方的なアクションではなく、異なる世代がお互いをパートナ
ーとして恊働し、未来社会へ遺のこすものをつむぎ出すということではないか」と共有できた。
高校生や大学生らの若い世代からは、「“アホ”になることも大事」「型にはまらないことも大切」
「自分ごととして考え、行動する」「(おまかせ主義ではなく)できることは自分たちでやろう」「あ
りがとう、大好き、ごめんなさいは言えるときに言っておこう」「思いやりを大切に」など実に率直
な意見が出された。これらは、双方の世代が出来てこなかったことでもあり、これからを生きる世
代が大事にしようという思いも込められている。

20 年前の震災直後、私たちは戦後50 年を振り返り「大量生産・大量消費・大量廃棄」の社会に
どっぷり浸かった経済優先の暮らしを見直し、安全・安心な社会をめざそうと誓ったが、いまなお、
そうした暮らしから抜け切れていないことも指摘された。

「こうして物質的な豊かさを求めてひたすら走ってきたこれまでの社会から、あらためてあらゆ
るいのちを大切にし、生きがいを実感できるような社会をどうすれば創れるのかを、身近な暮らし
の中から考え、行動しなければならないのではないか」ということにつながった。これらの議論の
最後には「多世代が一つになった」と共感できる瞬間もあった。

議論を通して何度も確認した大事なキーワードには、「いのちを大切に」「自立と支えあい」「違い
を認めよう」「見えないものを見よう」「声なき声に耳を傾けよう」「覚悟」などがあった。「差別を
しない」「多様性を大事にしよう」「個を尊重しよう」ということも共通していた。人とつながるう
えでの手ごたえを、実感する言葉だ。

忘れてならないのは、災害の度に、助けられたはずのいのちを救えなかったということ。これか
らは同じ失敗を繰り返してはならないということ。もうこれ以上繰り返してはならない。そのため
には、まず襟を正して死者の魂と向き合おう。これからを生きる人のことも考えよう。だから、い
まを真剣に生きなければならないのだとあらためて痛感した。その際、私たちは「生かされている
のだ」という謙虚な気持ちを忘れてはならない。

さて、先達たちは20 年前「暮らし再建へ『いま』見すえて」を合言葉に、被災からの再建に取
り組んできた。被災者支援においては、被災者が主役であること、また被災者一人ひとりに寄り添
うこと。決して上から目線で被災者を一括りにしないことを実践知として学んできた。

その問題解決をはかるには、「自分たちでできることはやる、個人でできないことは一緒に、それ
でもできないことは行政に」という「補完性の原理」が大切であるということではないか。この考
え方はそもそも「災害ボランティアの基本的な姿勢」にも通じるだろう。例えば、被災地において
被災当事者と支援者、支援者同士の関係についても議論をした。支援に入るボランティアはともす
れば終わりのない支援の重さに押しつぶされそうになるが、支援にはゴールがない。支援を受ける
側(受援)と支援者、支援者同士の関係は固定したものではなく、回りめぐるものではないかとい
う意見も出された。考えてみれば、「災害ボランティアの基本的な姿勢」は平時においても持続可能な減災社会を築くことにもつながる。

ボランティアとは、人として如何に生きるかという姿勢ではないかと言える。人として助け合う
という当たり前のことが、ボランティアという言葉があるためにハードルが高いという印象を与え
るなら、いっそのこと「ボランティアという言葉にさよならをしよう」という意見まで飛び出した。
他方、ボランティアという言葉も安易にさよならするのではなく、本来の活動に至るプロセス、
一種の”修業”として実践を続けることが大切ではないか。いま、私たちはそのプロセスとして21 年
目の一歩を踏み出そうとしているのではないだろうか。最初の一歩を踏み出すには、あらためて「覚悟」が必要になる。自分と向き合い、生きるためにどうすればいいのかという、「気づき」や「目覚め」でもある。

先人から受け継いできた大切なことは、未来へも継承したい。ネイティブ・アメリカンの人たち
は、生きていくうえで大切なことは、「子どもたちの、子どもたちの、子どもたちのために継承して
いかねばならない」と12,000 年も前から言い続けてきた。

20 年前にKOBE の被災市民は「市民とNGO の『防災』国際フォーラム」という場をつくり、
神戸宣言という貴重なメッセージを遺
のこ
してくれた。その最後に、復興の道を踏み出すには「被災地
の私たちは、自ら「語り出す」「学ぶ」「つながる」「つくる」「決める」行動を重ねようと呼びかけ
た。その後「育む」という言葉も加えられた。

私たちは、未来社会へのメッセージとして、これまで先人が築いてきた「知恵」を生かしながら、
次世代の新鮮なアイデアや感性を加え、大切なことを未来社会に伝え続けたい。その時々に必要な新しい社会を創りだすために・・・・。

2015 年1 月31 日
阪神・淡路大震災から20 年KOBE 市民とNGO フォーラム実行委員会

2015年2月18日水曜日

無事、移動しました

この年末年始、中村さんや多くのボランティアさんに助けられ、そして、本に囲まれ、そしてミツキ君のすねをかじって、幸せに過ごせました。

自分で百姓したいというわがままを聞いてくれた親方、そして神戸の農園に足を運び、いろいろとお手伝いをしてくださったみなさん、そしてこの2か月浮浪を支えてくださったみなさん、本当にありがとうございました。
長田会も無事に終了でした。

新しい住所です。
大阪府豊能郡能勢町森上173-1-205

こちらも、農作業やら本の整理やら、いつでも来てほしいです。
すでに来ている方もいます。
勝手に来てる人もいます(うれしい)。

代表交代問題やシェアリングどうする問題、まごころ福島便問題など、我が会は、我が国なみに、課題が山積しております。

コツコツ、できることから、やっていきます。

ありがとうKOBE

こんにちはBABY
(多分もうすぐ)