2011年5月4日水曜日

明治のニーズ調査隊

山奈宗真(やまなそうしん)という方をご存知だろうか?

以下、よ~~~~くご覧ください!!


明治29 年(1896)6月15 日、約2万2千人の人命を奪い去った明治三陸地震津波。
岩手県における殖産興業指導の先駆者であった遠野の起業家・山奈宗真(やまなそうし
ん)は、大きな被害を受けた沿岸の水産業の行く末を心配し、復興につながる糸口を見
出すため、ひとり津波被害の調査員を志願し、総延長約700 ㎞の長く複雑な海岸線を
歩いて踏査したのです。
山奈宗真の残した記録は、のちに明治三陸地震津波の一級のデータとして再評価され、
また、その中に津波の予防や復興策と考えられる記述があることも注目されました。
115 年前に被災地に対する限りない悲しみと同朋愛を、明日への復興へと結びつけ、
「被災地に対して何ができるのか」、「大津波の悲劇を後世に」、「大津波に備えるべきこ
とは何か」を一心に考え、実行し、伝えようとした山奈宗真。
彼が残した記録は、平成23 年(2011)3月11 日、「東日本大震災」という明治三陸
地震津波をしのぐ大災害に見舞われた私たちが、今こそ未来に向けてなにをなすべきか
を伝えています。

復興支援テーマ展
期間:平成23 年4 月22 日(金)~7月11 日(月)
(期間中、5 月31 日と6月30 日は閉館)
場所:博物館企画展示室一部コーナー
内容:山奈宗真の津波被害調査資料22点
山奈宗真(1847~1909)
遠野南部家に仕えた武士の家に生まれる。各地に牧場を
開き、アメリカから乳牛を輸入・改良するなど牛馬の育
成につとめ、養蚕を奨励して遠野製糸場を設立し、私設
農業試験所でトマト・セロリなどの洋種野菜の栽培など
を行った明治時代の優れた起業家、岩手県内の殖産興業
指導の先駆者として知られている。
■お問い合わせ 遠野市立博物館
028―0515 岩手県遠野市東館町3番9号 TEL0198―62-2340 FAX0198-62-5758

0 件のコメント:

コメントを投稿